グラビリ風味バレンタイン漫画
彼は
いつもみたいに、つかつかと部屋に入ってきて
左手から持っていた書類を取り上げて
おもむろにドーナツを突き刺す
「お茶にしよう。カタギリ」
そういって研究室の奥にあるコーヒーメーカーの
コーヒーを入れ始める
そういわれてふとカレンダーに目を
向けると今日は2月14日
突き刺された(はめられたというか)ドーナツは
よく見ると色が濃い
チョコレートドーナツ。
ずいぶん小さいけど
「なるほど」
「つまり私の愛が君の体の一部になる。
これは無くしもしない無くならない
最高の贈り物だろう」
ああ、グラハム、君ってやつは
本当にロマンチストだ